2012.08.30
「給与の直接支払の原則」が“日々紹介”の最大の難しさ
◆「日々紹介」の難しさは“賃金直接払の原則”
平成24年(2012年)成立の『改正労働者派遣法』で「日雇派遣は原則禁止」となり、日雇派遣会社は“日々紹介”へと流れています。しかしながら、「日々紹介」への転換で一番の課題は、“賃金の直接支払”にあるのです。なぜなら、日雇派遣労働者は、まさに“賃金の日払い希望者”なのです。日々の給与計算を紹介会社に依頼しても、支払はできないのです。それは、労働基準法の「賃金の直接払いの5原則(同法第24条)」に反することになるからです。派遣法を遵守していても、“労働基準法違反”では何も意味が無いのです。「労働基準法」は、言うまでもなく労働関係法の柱です。枝法を遵守しても、大きな違反をしていては全く意味が無いことを理解していただきたいものです。
Category:労働契約法