派遣&請負の情報サイト

人材派遣や請負そして厚生労働省(労働局)の最新情報を発信しています。

メニューを開く
メニューを閉じる

2012.02.06

“単身女性の3人に1人は貧困?”

◆単身女性3割が貧困層

 某民放報道番組(2/5、pm10:00)で、『単身女性3割が貧困層・・OLでも生活苦の実態』をテーマに短時間ドキュメントが放映されました。当該内容を一言で申し上げれば、テーマのとおり、「現在働いている“アラサー(Around30)”の約3割の生活実態は貧困である」という現実を社会に投げかけたかったようです。

◆アラサー女性は生活苦?

 当該番組における「貧困の定義」は、『月給手取り額-家賃=差引金額<生活保護(約8万5,000円)』として、不特定多数のアラサー女性に街角アンケートを実施していました。貧困の定義を含め、生活保護の支給額に関し、当ブログで改めて詳細解説をするつもりが無い点はどうぞご了承ください。とにかく、当該番組の意図は、「多数のアラサー女性は“生活苦”である」と主張したかったように捉えたのは、私だけではなかったのではないでしょうか。

◆“精神的に充実した”アラサー女性の生活

 取材に応じた「女性2名の生活実態」が紹介されましたが、生活費を工面する中身と自己の生活を充実させようとする意欲と姿勢は決して非難すべき内容ではなく、各々の女性が決して贅沢しない生活を楽しんでいる気概は十分感じられました。当該番組の男性MCはゲストコメンテーターに同意を求め、これらのアラサー女性に対し、「今、バブル時代が再来するなら、彼女らに是非体験させたい」という趣旨の言葉で締め括っていたのは、正直申し上げて一視聴者として落胆しました。なぜなら、バブリー生活を体験していたなら、現在の彼女らの精神的に充実した生活は、経済的には本当に忍びないものになってしまうからです。円高、デフレの時代の只中だからこそ、中年男性の皆さんは彼女らの“生活姿勢”を見習うべきではないでしょうか!