2011.09.01
★《提言》防災の日 東日本大震災 全国の中学・高校で“防災授業”の実施を
◆「防災の日」に臨む
今年も「防災の日(9月1日)」※1)を迎えました。「防災の日」を挟んで、“防災週間(8/30~9/5)”が設けられています。「防災の日」は、今から88年前の「関東大震災(1923年)」の発生日に因んでいますが、「阪神・淡路大震災(1995年)」を経たのも束の間、今年3月11日の「東日本大震災」に遭遇してから半年足らずですが、「関東大震災」を凌ぐ震災であった為、日本人の誰もが、これまで以上に神妙な気持ちで「防災の日」に臨まれたのではないかと推察しています。
◆“自助”が第一前提
災害は「地震」に限定される訳ではなく、3年連続で全国各地に襲来した所謂“ゲリラ雷雨(局地的集中豪雨)”に伴う被害然りです。災害に対する備えで“自助、共助、公助”が謳われていますが、先ずは《自らの生命は自らが守る》という「自助」の意識が肝要と思います。なぜなら、他人の命を救う為には、自分の命がなければならないからです。
◆関心高い「AED講習」
「東日本大震災」の影響も相俟って、今、各地で開催される“『AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)』の講習に関心が高まっている”とのマスメディア報道(8/24)がありました。「AED」に関しては、下記の過去ブログ記事※2)に詳細を掲載しましたので、ご参照いただければ幸甚です。
◆“防災授業”実施を提案
そこで、全国の学校(中学・高校)においては、防災教育の一環として、「AED」の講習を含めた“防災授業”を実施してはどうかと提案致します。勿論、これまでも各学校で「避難訓練」等は実施されていますが、“鉄は熱いうちに打て”の諺どおり、小学校は今年度(平成23年4月)から、中学校でも来年度の全面実施を待たず、すでに“放射線授業”※3)を実施している学校もあります。東日本大震災後の今、中学校の先生方は、来年度の「放射線授業」に備え、その学習や実施方法に奮闘されているのです。
◆可能なら「普通救命講習」も
できることなら、前掲のとおり、「自助」を前提とし、「AED」講習のみならず、全国の消防署が実施している『普通救命講習修了(救命技能認定)』までをも修得できたなら、頼もしい社会人に成長してくれると期待できるのではないでしょうか。私は当該資格を取得してからまだ8年ですが、当該講習の内容は、「AED」講習と同様、難しいものではありません。東日本大震災後、子供らの“防災意識”も、大人と同様に従前より高まっているものと推測します。
【ご参照】
※1)ブログ記事(10/9/4日付)
:『防災の日 トリアージ 民主党代表選 “日本救済”なるか』。
※2)ブログ記事(08/7/31日付)
:『あなたも救命者の一人』。
※3)ブログ記事(11/5/21日付)
:『★放射線量計 メルトダウン 燃料棒 “放射線授業”が始まった』。
【参考】東京消防庁防災部公表資料。